−おしっこが近い、血尿が出る−

頻尿、人間で言えば「残尿感」です。

トイレに行った後、すっきりしない顔をして何度も排尿姿勢をとる(ほとんど出ない)、我慢できずにトイレ以外で少しずつ漏らしてしまうといった症状が多く、見た目で赤いおしっこが出ることもあります。

膀胱炎であることが多いのですが、そのまま放っておくと数日で治る(ように見える)こともあり、油断していると癖になってしまったり(慢性化)、膀胱結石ができてしまったりします。見た目が綺麗であっても検査してみると出血していることがよくあります。早めに受診して下さい。


○ 膀胱炎・・・おしっこを貯めておく袋(膀胱)に細菌が感染して起こります。抗生物質で治療します。慢性化すると結石になりやすいので要注意です。

● 膀胱結石・・・体質的に石ができやすい子がいます。食餌内容のコントロールが必須です。また、細菌感染で悪化しますので膀胱炎を繰り返す子は要注意です。
膀胱結石
大きくなってしまった膀胱結石は手術で取り除きます。

砂粒程度の小さいものは、膀胱にカテーテルを入れて洗い流すことができる場合があります。

また、結石の成分によっては食餌療法で溶かせることがあります。いずれにせよ、結石が大きいと問題が大きくなりますので早期治療が望まれます。

● 尿閉・・・男の子の猫に多い状態ですが、砂状の結石が尿道に詰まってしまい尿が全く出なくなります。24時間で重度の腎不全になり、48〜72時間で命を落とします。急いで治療しなければなりません。

○ 膀胱腫瘍・・・ご高齢の子は腫瘍による違和感を訴えている場合があります。