−猫ぜんそく−

猫の毛などに対してアレルギーを起こし、咳をする・・・のは人間ですが、猫も同じようにぜんそくが多く発症します。

ただし、人間と違うのは症状がはっきりしないことが多いことで、「咳」よりも「一過性の呼吸困難」や「あまり動かない(運動不耐性)」といったものが主です。

猫ぜんそく 咳をするのはやはり悪化してからで、特に春と秋に症状が強く出ることが多いです(季節性)。

また、他のアレルギー症状(結膜炎など)を併発することもあります。

治療は環境改善とステロイド療法が中心になります。気管支拡張薬などの咳止めも有効ですが、肺の炎症や破壊を食い止める効果が期待できるのはステロイドだけです。

進行すると肺胞の破壊から日常的な呼吸困難が起こることがあります。こうなると有効な治療法がなく、酸素吸入の適応になります。


○ 季節性の悪化のある咳、呼吸困難、運動不耐性(意外と咳をしないことも)

○ レントゲン検査、血液検査などで総合的に診断します

○ ステロイド療法、気管支拡張剤、吸入療法など

○ 加湿器、空気清浄機がある程度有効

○ 防ダニ布団などのアレルギー対策も有効かも知れない

○ 禁煙して下さい