−狂犬病予防接種−

毎年4月になると、登録されている方には狂犬病予防接種のお知らせが送られてきます。

狂犬病は、日本では1957年以降発生していません。その後は「国外で感染して日本で発症した」という例があるのみです。
では、狂犬病は過去の病気として忘れ去って良いものでしょうか?

厚生労働省のサイトに詳しく載っています。
世界的に見ると、毎年5万5千人の方(犬ではない!)が狂犬病によって死亡しているようです。特にアジアでの発生は多く(死亡例の56%)、いつ日本で発生しても不思議ではない状況は依然として続いているのです(日本国内で発症例があるのが何よりの証拠です)。

狂犬病は、発症するとほぼ100%死亡します。人では数例、助かったケースが知られていますが、犬においては隔離、安楽死が絶対であり、治療対象にはなりません。このウィルスはほぼ全ての哺乳動物に感染すると言われていますが、人に感染させるリスクが最も高いのが犬です。つまり、誤解を恐れずに言えば狂犬病のワクチン接種の目的は犬を助けることではありません。人間のためです。

狂犬病に限らず、感染症の撲滅には多大な犠牲が必要です。ウィルスには特効薬がないため、感染した動物ごと(助かる見込みがあっても)命を奪うことさえ必要なのです。いまの「清浄国」としての日本は、過去の狂犬病ワクチン接種や野犬駆除!といった犠牲の元に生み出された奇跡なのです。


● 狂犬病予防接種は犬のためでもあり、人間のためでもあります。

● 「狂犬病清浄国」は、過去の高いワクチン接種率とともに、多くの野良犬の死体の上に成り立っています。

● といっても体調が悪くてワクチン接種ができない子もいます。その場合は「猶予証明書」をお渡しします。

● 札幌市内の方でしたら、病院で全ての手続きができます。市外の方は、後日役所等で手続きが必要です。